すべて真夜中の恋人たち

すべて真夜中の恋人たち 著:川上未映子

人と言葉を交わしたりすることが苦手で、ずっと一人で生きてきた冬子さんの物語。

人に会う前は日本酒を飲んで、酔ってからでなければまともに話もできない。
人と話をしてみても、会話に対してどういった反応をすればいいかわからない。
自分と話をしたところで、相手の人は本当に楽しいのだろうか。
そういった一つ一つのネガティブな想いが大きな影となり、その影が冬子さんを覆っていて、そんな冬子さんだからこそ対局にある「光」というものに興味を抱いたんだと思う。

人々が行き交う街で、人々の楽しそうな顔を見たり、話し声を聞いて、自然と目線が下にいき、気付いた時にはその世界から切り離されている感覚が共感でき、読んでいることが途中でつらくなりました。
だからこそ冬子さんの恋はうまくいって欲しかったけど、「すべて真夜中の恋人たち」という言葉が浮かび、文字にしたことで、少しだけ冬子さんが救われたような気がしました。

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